診療内容
てんかんとはどんな病気?
てんかんは脳の病気で、てんかん発作を繰り返します。年齢、性別、人種に関係なく発病します。大脳の神経細胞(ニューロン)は規則正しいリズムでお互いに調和を保ちながら通常は、電気的に活動しています。てんかんは、この神経細胞に激しい電気的な興奮がおこり、過剰な電気が発生して発作が起こります。この穏やかなリズムを持った活動が突然崩れて、激しい電気的な乱れ(ニューロンの過剰発射)が生じることによって起きるのが、てんかん発作です。 てんかんのある人は人口の0.5から1.0%です。発病年齢は3歳以下の小児が最もおおく、成人になると発病者は減ります。そして、加齢に伴い発病者が増えていきます。
てんかん発作はどうして起こるの?
脳の電気信号の乱れが原因です。脳の中で、この電気的な異常が起こる部位によって、てんかん発作の症状は異なります。例えば、手を動かす部位の神経細胞の異常興奮なら、手がけいれんしますし、記憶の部位の興奮なら異常行動をきたします。
脳の働き
ヒトの脳は哺乳類の中で最も大きく、複雑な働きをしてます。真ん中の溝で、左右に分かれます。右半球は右脳で、左半球は左脳です。右脳が左半身、左脳が右半身の神経を調整したり五感の情報を入力します。 さらに、脳の機能と部位により、前は前頭葉、てっぺんは頭頂葉、横は側頭葉、後ろは後頭葉と四つにわかれます。
前頭葉
思考、推理、理性、学習、選択などの高度な機能や、手足など、体の各部位を動かす司令をだす機能があります。
頭頂葉
皮膚や耳などから入る感覚の情報を分析したり、空間や左右を認識します。
後頭葉
人の顔や物や風景など、目にはいる情報を分析します。
側頭葉
耳からはいる音や言葉の情報を認識します。また、情動や記憶などにも関係します。